『ストレンジャー・シングス シーズン3(全8話)』
あらすじ・ネタバレ・感想
1985年の夏、インディアナ州ホーキンス。
街には大型ショッピングモール「スターコート」がオープンし、子供たちは思春期を迎え、恋や友情の変化に戸惑っていた。
2019年に配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界 3』は、カラフルな80年代ポップカルチャーと、よりグロテスクに進化したホラーが融合したシリーズだ。
マインド・フレイヤーの復活、冷戦下のソ連の陰謀、そして「変化」を受け入れることの痛み。
本記事では、シーズン3(全8話)のあらすじから新キャラクター紹介、そして涙なしでは見られない結末まで、まとめて掘り下げていく。
1.『ストレンジャー・シングス シーズン3』の作品情報
| タイトル | ストレンジャー・シングス 未知の世界 3 (Stranger Things 3) |
|---|---|
| クリエイター | ザ・ダファー・ブラザーズ |
| 配信年 | 2019年 |
| キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン, フィン・ヴォルフハルト, デヴィッド・ハーバー, ウィノナ・ライダー, マヤ・ホーク 他 |
| ジャンル | SF, ホラー, 青春ドラマ |
2.『ストレンジャー・シングス シーズン3』のあらすじ
夏休みを迎えたホーキンス。マイクとイレブンは恋愛に夢中で、ホッパーは父親として気が気でない。
一方、ウィルは友人たちが恋愛に興味を持ち始め、昔のようにD&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)で遊べないことに疎外感を感じていた。
科学キャンプから帰ってきたダスティンは、自作の無線機でロシア語の通信を傍受する。
彼はスティーブと、その同僚ロビンと共に暗号解読に挑み、スターコート・モールの地下に隠された巨大な陰謀へと近づいていく。
時を同じくして、街ではネズミが凶暴化し、肥料を食べるという奇妙な現象が発生。
マックスの義兄ビリーは、廃工場で何かに襲われ、マインド・フレイヤーの新たな宿主となってしまう。
閉じられたはずの「ゲート」が再び開かれようとしていた。
3.主要な登場人物とキャスト
- イレブン/エル(演:ミリー・ボビー・ブラウン)
超能力少女。マックスとの友情を通じて「自分らしさ」に目覚める。マインド・フレイヤーとの戦いで能力を酷使し、異変が起きる。
- マイク・ウィーラー(演:フィン・ヴォルフハルト)
イレブンに夢中だが、ホッパーからの圧力で嘘をついてしまい、彼女を怒らせてしまう。リーダーシップは健在。
- ダスティン・ヘンダーソン(演:ゲイテン・マタラッツォ)
科学キャンプで「スージー」という彼女ができたが、誰も信じてくれない。スティーブたちと「スクープス・アホイ部隊」を結成し、ロシアの基地へ潜入する。
- スティーブ・ハリントン(演:ジョー・キーリー)
高校を卒業し、モールの「スクープス・アホイ」でバイト中。ダスティンの良き兄貴分として、今回も子供たちを守るために奮闘する。
- ロビン・バックリー(演:マヤ・ホーク)
スティーブの同僚。頭脳明晰で、4ヶ国語を操る才女。ダスティンの傍受したロシア語暗号を解読する重要な役割を果たす。
- ビリー・ハーグローブ(演:デイカー・モンゴメリー)
マインド・フレイヤーに最初の宿主として選ばれ、精神を乗っ取られる。多くの人々を誘拐し、怪物の生贄として捧げる「フレイド(Flayed)」のリーダーとなる。
4.『ストレンジャー・シングス シーズン3』のネタバレ
※ここからは物語の核心に触れるネタバレを含みます。
・肉の怪物と地下基地
マインド・フレイヤーは、乗っ取った人やネズミの体を溶かして融合させ、巨大な実体を持つ怪物へと成長していた。
一方、スティーブ、ダスティン、ロビン、そしてルーカスの妹エリカは、モールの地下深くに広がるソ連の秘密基地を発見する。
そこでは、巨大なマシンを使って「裏側の世界」へのゲートをこじ開ける実験が行われていた。
・ホッパーとジョイスの逃避行
ホッパーとジョイスは、ロシア人科学者アレクセイを拘束し、ゲートを開く計画の全貌を知る。
彼らは子供たちを守り、ゲートを閉じるために、ロシアの暗殺者に追われながらもモールへと向かう。
・スターコート・モールの決戦
マインド・フレイヤーの巨体がモールの天井を突き破り、イレブンたちに襲いかかる。
イレブンは足を噛まれ、体内に怪物の肉片が残ってしまう。自ら肉片を取り除くが、その直後、彼女は超能力を失ってしまう。
地下基地では、ホッパーとジョイスがゲートを閉じるキーを操作しようとするが、暗殺者が立ちはだかる。
・ビリーの最期とホッパーの犠牲
イレブンは、以前「精神世界」で見たビリーの幼少期の幸せな記憶(海辺の記憶)を彼に語りかける。
人間性を取り戻したビリーは、マインド・フレイヤーの攻撃からイレブンを庇い、命を落とす。
地下ではホッパーが暗殺者を倒すが、ゲートのエネルギー場の近くに取り残されてしまう。
彼はジョイスに目配せをし、彼女にスイッチを押させる。
ゲートは閉じ、マインド・フレイヤーは崩れ去ったが、ホッパーも爆発と共に消えてしまった。
・別れ、そしてロシアへ
3ヶ月後。バイヤーズ家(ジョイス、ウィル、ジョナサン)と、ホッパーを失ったイレブンは、ホーキンスを離れ引っ越していく。
マイクとイレブン、ジョナサンとナンシーは涙ながらに別れを惜しむ。
イレブンはホッパーが遺した手紙を見つけ、「心の扉を7センチだけ開けておく」という彼の不器用な愛を知り、涙する。
エンドロール後、舞台はソ連のカムチャツカへ。
兵士が「アメリカ人はいい」と言って別の囚人を連れ出し、檻の中のデモゴルゴンに生贄として捧げるシーンで幕を閉じる。
5.『ストレンジャー・シングス シーズン3』の補足情報
ロビン役マヤ・ホークの親
新キャラクターのロビンを演じたマヤ・ホークは、俳優イーサン・ホークとユマ・サーマンの娘である。
彼女のハスキーな声と独特の存在感は、両親譲りの才能を感じさせ、瞬く間に人気キャラクターとなった。
ネバーエンディング・ストーリー
クライマックスの緊迫した場面で、ダスティンと恋人のスージーが無線で映画『ネバーエンディング・ストーリー』のテーマ曲をデュエットするシーンがある。
あまりに場違いでコミカルなこのシーンは、シーズン3を象徴する名シーンとしてファンの間で語り草となっている。
「ニュー・コーク」騒動
劇中でルーカスが美味しそうに飲む「ニュー・コーク(New
Coke)」は、1985年に実際に発売され、「史上最悪のマーケティング」として大不評を買ってすぐに販売終了したコーラである。
この歴史的事実をジョークとして取り入れているのも、80年代へのこだわりを感じさせる。
6.『ストレンジャー・シングス シーズン3』の感想
シーズン1、2のダークでシリアスな雰囲気から一転、夏の日差しのように明るくカラフルな映像美が印象的だった。
ショッピングモールという消費文化の象徴を舞台に、子供たちが「ただの子供」として遊んだり恋をしたりする前半のパートは、青春映画として非常に魅力的だ。
しかし、だからこそ後半の展開の残酷さが際立つ。
「変化」は避けられないというテーマが、子供たちの成長、引っ越し、そして死という形で重くのしかかる。
特にホッパーの手紙のシーンは涙なしでは見られない。
子供の成長を止めたい親心と、それでも背中を押さなければならない葛藤。
それは、ただのモンスター退治ドラマを超えた、普遍的な家族の物語としての深みを本作に与えている。
そして、ラストの「アメリカ人」という言葉。ホッパー生存の可能性を残した心憎い演出に、次シーズンへの期待が爆発した。
まとめ
本記事では、『ストレンジャー・シングス シーズン3』を、あらすじからネタバレ、トリビアに至るまで徹底的に解説してきた。
このシーズンは、子供時代の終わりと、別れの痛みを鮮烈に描いた、シリーズの転換点となる作品である。
ホーキンスを離れた彼らに、そしてソ連に残された「アメリカ人」に、どんな運命が待ち受けているのか。