『ストレンジャー・シングス シーズン4(全9話)』
あらすじ・ネタバレ・感想
1986年、春休み。
ホーキンス、カリフォルニア、そしてロシア。離れ離れになった仲間たちを、かつてない強大な闇が襲う。
2022年に配信された『ストレンジャー・シングス 未知の世界 4』は、各話が映画並みの長尺で描かれ、シリーズ史上最もダークで、最もスケールの大きい物語となった。
呪いのように人々を殺める新たな怪物「ヴェクナ」、失われた力を取り戻そうとするイレブン、そして異国の地で生存を懸けるホッパー。
本記事では、シーズン4のあらすじから新キャラクター、そして衝撃のクライマックスまで、まとめて掘り下げていく。
1.『ストレンジャー・シングス シーズン4』の作品情報
| タイトル | ストレンジャー・シングス 未知の世界 4 (Stranger Things 4) |
|---|---|
| クリエイター | ザ・ダファー・ブラザーズ |
| 配信年 | 2022年 |
| キャスト | ミリー・ボビー・ブラウン, フィン・ヴォルフハルト, セイディー・シンク, ジョセフ・クイン, ジェイミー・キャンベル・バウアー 他 |
| ジャンル | SF, ホラー, 青春ドラマ |
2.『ストレンジャー・シングス シーズン4』のあらすじ
スターコート・モールの戦いから半年。
バイヤーズ家と共にカリフォルニアへ引っ越したイレブンは、超能力を失ったまま、学校でのいじめに苦しんでいた。
春休みにマイクが遊びに来るが、楽しい再会も束の間、彼女は過去の因縁に引き戻される。
一方、ホーキンスでは、高校生たちが次々と不可解な死を遂げる事件が発生。
被害者たちは皆、悪夢と頭痛に悩まされ、体がねじ切られるという凄惨な最期を迎えていた。
ダスティンたちは、D&Dクラブの部長エディが犯人と疑われる中、真犯人が裏側の世界の怪物「ヴェクナ」であることを突き止める。
そして遠く離れたソ連のカムチャツカでは、死んだと思われていたホッパーが生きており、過酷な強制労働とデモゴルゴンの脅威にさらされていた。
3.主要な登場人物とキャスト
- イレブン/エル(演:ミリー・ボビー・ブラウン)
力を失い、普通の少女として生きようとするが馴染めない。ヴェクナを倒す力を取り戻すため、ブレナー博士の「ニーナ計画」に参加し、辛い過去の記憶と向き合う。
- マックス・メイフィールド(演:セイディー・シンク)
義兄ビリーの死に責任を感じ、心を閉ざしている。そのトラウマにつけ込まれ、ヴェクナの標的となってしまう。本作の事実上の主役。
- エディ・マンソン(演:ジョセフ・クイン)
ホーキンス高校のD&Dクラブ「ヘルファイア・クラブ」のリーダー。変わり者だが心優しい。殺人の濡れ衣を着せられ逃亡するが、仲間たちと共闘する。
- ジム・ホッパー(演:デヴィッド・ハーバー)
ソ連の刑務所に収監されている。看守のアントンと奇妙な協力関係を結び、ジョイスたちと共に脱出を図る。
- ヴェクナ/ヘンリー・クリール/ワン(演:ジェイミー・キャンベル・バウアー)
裏側の世界から人々のトラウマにつけ込み、呪い殺す怪物。その正体は、イレブンの過去と深く関わる「最初の被験者」だった。
4.『ストレンジャー・シングス シーズン4』のネタバレ
※ここからは物語の核心に触れるネタバレを含みます。
・ヴェクナの正体
イレブンは記憶を取り戻し、ホーキンス研究所の職員と子供たちを惨殺したのは自分ではなく、優しく接してくれた職員「ピーター」だったことを思い出す。
ピーターの正体は、超能力を持つ最初の子供「ワン(001)」であり、かつてクリール家で家族を殺害した少年ヘンリー・クリールだった。
イレブンは過去の戦いで彼を裏側の世界へ追放し、その過程で彼が怪物「ヴェクナ」へと変貌したのだった。
・各地での反撃作戦
ロシアでは、ホッパーとジョイス、マレーが刑務所内のデモゴルゴンたちを倒し、裏側の世界の粒子「シャドウ」を弱体化させる。
カリフォルニア組(マイク、ウィル、ジョナサン、アーガイル)は、ピザ屋の冷凍庫を即席の感覚遮断タンクにし、イレブンが精神世界からホーキンスの仲間を援護できるようにする。
ホーキンス組は、ヴェクナの本体を叩くため、自ら囮となって裏側の世界の屋敷へ乗り込む。
・エディの魂の演奏と最期
裏側の世界でデモバット(コウモリの怪物)を引きつけるため、エディは屋根の上でメタリカの「Master of Puppets」をギターで演奏する。
彼は時間を稼ぐために逃げずに戦い、ダスティンの腕の中で英雄として息を引き取る。
・マックスの死とホーキンスの崩壊
マックスはヴェクナをおびき寄せる囮となるが、捕まり、手足を折られ、目を潰されて一度心臓が停止する。
イレブンの必死の介入でヴェクナは撃退され、マックスも蘇生するが、彼女は意識不明の重体となり、失明してしまう。
マックスが一時的に死亡したことで、ヴェクナの計画通り4つのゲートが開き、巨大な地割れとなってホーキンスの街を引き裂く。
・終結、そして最終章へ
後日、ホーキンスは「巨大地震」に見舞われたとして報道される。
ホッパーとジョイスは無事に帰還し、エルと再会を果たす。
しかし、ウィルはまだヴェクナが生きていることを感じ取っていた。
空からは裏側の世界の灰が降り注ぎ、枯れた花々と赤い雷がホーキンスを覆い尽くしていく。
戦いは終わっていなかった。最終決戦の幕が上がる。
5.『ストレンジャー・シングス シーズン4』の補足情報
「Running Up That Hill」のリバイバル
マックスがヴェクナの呪縛から逃れるために聴く、ケイト・ブッシュの「Running Up That Hill (A Deal with
God)」が劇中で重要な役割を果たし、リリースから37年越しに世界中のチャートで1位を獲得する社会現象となった。
エディ役ジョセフ・クインの特訓
エディがギターソロを弾くシーンは、吹き替えなしでジョセフ・クイン本人が演奏している(一部プロの手元も使用)。彼はこのシーンのために数ヶ月間ギターを猛練習した。
映画並みの上映時間
シーズン4はボリュームが凄まじく、最終話(第9話)の上映時間はなんと2時間20分。
映画一本分に相当する長尺で、怒涛のクライマックスが描かれた。
6.『ストレンジャー・シングス シーズン4』の感想
これまでの青春アドベンチャーから一変、本格的なサイコ・ホラーへと進化したシーズン4。
『エルム街の悪夢』を彷彿とさせるヴェクナの攻撃はトラウマ級の怖さだが、だからこそ「音楽」や「愛」が救いとなる展開が胸を打つ。
特に第4話、マックスがケイト・ブッシュの曲と共に裏側の世界を走り抜けるシーンは、シリーズ屈指、いやドラマ史に残る名シーンだ。
生きることを諦めかけていた彼女が、友人たちの元へ戻ろうとする姿に涙が止まらなかった。
新キャラのエディも最高だった。
ダスティンに向けた「絶対にかわるなよ ダスティンヘンダーソン 約束だぞ」というセリフは
シーズン5のダスティンの行動にも表れており、印象的だった。
「逃げる年」を終わらせ、最後に皆のために立ち向かった彼の勇姿は忘れない。
そしてラスト、ホーキンスが文字通り引き裂かれ、日常が崩壊する絶望感。
ハッピーエンドとは程遠い結末だが、バラバラだった全員が再び集結した姿に、最終シーズンへの希望を感じずにはいられない。
まとめ
本記事では、『ストレンジャー・シングス シーズン4』を、あらすじからネタバレ、トリビアに至るまで徹底的に解説してきた。
それぞれの場所で戦っていた仲間たちが、一つの巨大な悪の根源に立ち向かい、傷つきながらも再び一つになる物語。
裏側の世界の侵食が始まった世界で、イレブンたちはどう戦うのか。フィナーレに向けて期待が高まる。