映画『トランスフォーマー/リベンジ』
あらすじ・ネタバレ徹底解説
2009年に公開された実写映画第2弾『トランスフォーマー/リベンジ』は、前作を遥かに凌ぐスケールで描かれたSFアクション超大作である。
前作でのメガトロンとの死闘から2年後。
平和な日常を取り戻そうとしていたサム・ウィトウィッキーは大学進学を控えていたが、服に残っていたオールスパークの欠片に触れたことで、脳内に古代サイバトロン語の暗号が浮かび上がるようになってしまう。
一方、オートボットたちは米軍の特殊部隊NEST(ネスト)と協力し、地球に潜伏するディセプティコンの掃討作戦を続けていた。
しかし、ディセプティコンの残党が深海に沈められていたメガトロンを復活させる。
さらに、ディセプティコンの創設者の一人であり、遥か古代のプライムであるザ・フォールンが、地球の太陽を破壊する装置スターハーベスターを起動させるべく暗躍を始める。
サムの脳内にある暗号こそが、その装置を動かす鍵マトリックスの隠し場所だったのだ。
地球の命運を懸け、エジプトのピラミッドを舞台にした壮絶な最終決戦が幕を開ける。
1.映画『トランスフォーマー/リベンジ』の作品情報
| タイトル | トランスフォーマー/リベンジ (Transformers: Revenge of the Fallen) |
|---|---|
| 監督 | マイケル・ベイ |
| 公開年 | 2009年 |
| キャスト | シャイア・ラブーフ, ミーガン・フォックス, ジョシュ・デュアメル, タイリース・ギブソン, ジョン・タトゥーロ, ラモン・ロドリゲス 他 |
| ジャンル | SF, アクション, アドベンチャー |
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前作の解説はこちら↓
2.映画『トランスフォーマー/リベンジ』のあらすじ
前作の激闘から2年。
オートボットたちはレノックス少佐率いる米軍特殊部隊NEST(ネスト)と行動を共にし、世界各地に潜伏するディセプティコンを狩り出していた。
サムは普通の大学生としての生活を望み、恋人のミカエラや愛車のバンブルビーと離れて大学の寮へ入る。
しかし、引っ越しの準備中に服に残っていたオールスパークの欠片に触れてしまったことで、幻覚のように古代サイバトロン語の記号が見えるようになり、講義中に錯乱して数式を書き殴るなどの異常行動を起こし始める。
一方、建設車両型のディセプティコンが厳重な警戒をすり抜けて深海に潜り、仲間のパーツを移植してメガトロンを復活させる。
メガトロンはサイバトロン星に帰還し、自身の師匠である古のトランスフォーマー「ザ・フォールン」からの指令を受ける。
ディセプティコンは、サムの脳内にある記号がマトリックスの隠し場所を示す地図だと気づき、美しい女子大生アリスに擬態したプリテンダーや、グラインダーらを送り込んでサムを拉致する。
サムを救出するため、オプティマス・プライムらオートボットが急行する。
3.主要な登場人物とキャスト
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サム・ウィトウィッキー(演:シャイア・ラブーフ)
大学進学を機に普通の人間に戻ろうとしたが、脳内にマトリックスの在処を示す暗号が刻まれたことで再び命を狙われる。オプティマスを蘇らせるため、エジプトの砂漠を駆ける。
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ミカエラ・ベインズ(演:ミーガン・フォックス)
サムの恋人。
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オプティマス・プライム(声:ピーター・カレン)
オートボットの総司令官。サムを守るため、森の戦いで強敵3体を相手に凄絶な戦いを繰り広げるが、悲劇的な最期を迎える。後半でジェットファイアと合体し、究極の姿となる。
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ザ・フォールン(声:トニー・トッド)
サイバトロン星の古代の7人のプライムの1人であり、掟を破った裏切り者。地球の太陽を破壊してエネルゴンを抽出しようとする本作の最大の敵であり、メガトロンの師匠。
4.映画『トランスフォーマー/リベンジ』のネタバレ
※ここからは物語の核心に触れる決定的なネタバレを含みます。
オプティマスはサムを守るために森の中でメガトロン、スタースクリーム、グラインダーを相手に1対3の激しい戦いを繰り広げる。
グラインダーの顔面を引き裂き圧倒的な強さを見せるが、背後からメガトロンの剣で胸のスパークを貫かれ、命を落としてしまう。
オプティマスという最大の脅威が消えたことで、ザ・フォールンは全世界の電波をジャックし、地球の太陽を破壊する前にサムを差し出すよう人類に要求する。
逃亡するサム、ミカエラ、ルームメイトのレオは、セクター7を解雇され肉屋で働いていたシモンズの協力を得て、スミソニアン博物館に展示されていた古代のトランスフォーマーであるジェットファイア(SR-71ブラックバード)を復活させる。
ジェットファイアの瞬間移動能力でエジプトに飛んだ彼らは、ペトラ遺跡のプライムの墓でリーダーの証であるマトリックスを発見する。
しかしマトリックスは経年劣化で触れると砂となって崩れ落ちてしまう。
サムは諦めず、その砂を靴下に入れてオプティマスの亡骸の元へ走る。
エジプトのピラミッド周辺で、NEST部隊とディセプティコン軍団の大規模な市街戦が勃発。
複数の建設機械が合体した超巨大兵士デバステーターがピラミッドの外壁を吸い込みながら破壊し、内部に隠されていた太陽破壊装置スターハーベスターが姿を現す。
サムはメガトロンの砲撃を受けて一度は心肺停止状態となるが、精神世界で古代のプライムたちから「マトリックスは手に入れるものではなく、勝ち取るものだ」と認められ、マトリックスが元の形を取り戻す。
蘇生したサムがマトリックスをオプティマスの胸に突き刺すと、オプティマスは奇跡の復活を遂げる。
直後、ザ・フォールンが瞬間移動で現れ、オプティマスからマトリックスを奪い取り、ピラミッド頂上のスターハーベスターを起動させてしまう。
重傷を負っていた老兵ジェットファイアは自らのスパークを引き抜いて命を絶ち、そのパーツをオプティマスに託す。
ジェットファイアの装甲と推進器を合体させ、飛行能力と強大な火力を得たジェットパワー・オプティマス・プライムは空へ舞い上がり、スターハーベスターをキャノン砲で粉砕。
メガトロンの顔の半分を吹き飛ばして退かせ、ザ・フォールンの顔の装甲を剥ぎ取り、スパークを直接握り潰して完全に討ち取る。
メガトロンはスタースクリームの進言により逃亡し、地球の太陽は再び守られた。
5.補足情報:本作の魅力と小ネタ徹底解説
ハリウッド脚本家ストライキの深刻な影響
本作は、2007年〜2008年に発生した全米脚本家組合(WGA)のストライキの影響をモロに受けた作品である。
マイケル・ベイ監督は脚本家が不在の中、自らアクションシーンのアイデアを繋ぎ合わせてストーリーの骨組みを作り、撮影の準備を進めざるを得なかった。
そのため、一部のプロットの繋がりやキャラクターの行動原理が前作に比べて大味になっていると指摘されることもあるが、それを補って余りあるアクションの物量でカバーしている。
デバステーターのCGレンダリング限界
エジプトでピラミッドを破壊する巨大な合体兵士デバステーター。
複数の建設機械が合体して構成される彼のパーツ数は数万という異常な数となり、VFXを担当したILM(インダストリアル・ライト&マジック)のレンダリング用パソコンが、処理の負荷による熱暴走で煙を吹いたという逸話が残っている。
アリスの存在
大学でサムに言い寄ってくる美しい女子大生アリス。
彼女の正体は人間に擬態するトランスフォーマー「プリテンダー」である。
機械が人間の皮膚を被って化けているという、ターミネーターを彷彿とさせるホラー要素が取り入れられており、長い舌を伸ばしてサムに襲い掛かるシーンはトラウマ級のインパクトを残した。
ジョン・タトゥーロ(シモンズ)の再登場とアドリブ
前作で極秘機関セクター7が解体され、実家の肉屋を手伝っていたシモンズだが、本作ではディセプティコンの言語を解読する重要な役割を果たす。
エジプトのピラミッドの下で、巨大なデバステーターを見上げながら米軍駆逐艦に座標を指示する名シーン。
彼がズボンを脱ぎ捨てて履いていた際どいサポーター姿は、演じるジョン・タトゥーロ本人のアイデアによるアドリブである。
米軍の極秘兵器レールガン
前作に引き続きアメリカ軍が全面協力している本作。
終盤、ピラミッドを破壊するデバステーターを止めるため、シモンズの要請で米海軍の駆逐艦から超音速の電磁投射砲レールガンが発射される。
当時はまだ実戦配備されていない次世代兵器の概念を取り入れたミリタリー演出であり、マイケル・ベイ監督の兵器に対する強いこだわりが感じられる。
まとめ
本記事では、映画『トランスフォーマー/リベンジ』を、あらすじから詳細なネタバレ、そして小ネタや製作の裏話に至るまで解説してきた。
本作は、エジプトのピラミッドという壮大な舞台を用意し、オプティマスの死と復活という王道の胸熱展開、そして前作を凌駕する金属同士の激しいぶつかり合いを描き切った。
森の中での1対3の死闘や、ジェットファイアのパーツを受け継いだジェットパワー・オプティマスの無双ぶりは、ロボットアクション映画の金字塔として今なお語り継がれている。未見の方はもちろん、一度観た方も、ぜひこの記事の小ネタを踏まえた上で、エジプトでの最終決戦の熱さを味わってほしい。