映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』
あらすじ・ネタバレ徹底解説
2017年に公開された実写映画第5弾『トランスフォーマー/最後の騎士王』は、マイケル・ベイ監督が手掛ける実写版シリーズの集大成とも言える超大作である。
オプティマス・プライムが地球を去ってから数年後。
人類とトランスフォーマーの全面戦争が激化し、世界中で新たな対トランスフォーマー部隊TRFが両陣営を狩り立てていた。
ケイド・イェーガーは、オートボットたちを匿いながら廃品置き場で隠遁生活を送っていたが、ある日墜落した宇宙船の中で瀕死のトランスフォーマーから謎のタリスマンを託されたことで、彼は最後の騎士として選ばれてしまう。
一方、宇宙へ旅立ったオプティマス・プライムは、サイバトロン星の創造主クインテッサに捕らえられ洗脳されてしまう。
彼女は地球そのものが古代の巨大トランスフォーマーユニクロンであると語り、地球のエネルギーを吸い上げてサイバトロン星を復興させるため、オプティマスをネメシス・プライムとして地球へ送り込む。
人類の歴史の裏で暗躍してきたトランスフォーマーの秘密を守る貴族バートン卿、そしてマーリンの直系の末裔であるヴィヴィアンと共に、ケイドは地球の命運を懸けたマーリンの杖を探す冒険へと身を投じていく。
1.映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』の作品情報
| タイトル | トランスフォーマー/最後の騎士王 (Transformers: The Last Knight) |
|---|---|
| 監督 | マイケル・ベイ |
| 公開年 | 2017年 |
| キャスト | マーク・ウォールバーグ, アンソニー・ホプキンス, ローラ・ハドック, ジョシュ・デュアメル, イザベラ・モナー 他 |
| ジャンル | SF, アクション, アドベンチャー |
2.映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』のあらすじ
西暦484年のイングランド。アーサー王と円卓の騎士たちはサクソン人との戦いで劣勢に立たされていたが、魔法使いマーリンがトランスフォーマーの騎士たちに助けを求め、強大な力を秘めた杖を授かったことで勝利を収める。
現代、世界中で人類とトランスフォーマーの争いが続く中、ケイドはシカゴの立ち入り禁止区域で瀕死の騎士から謎のタリスマンを託される。
同じ頃、宇宙空間を漂っていたオプティマス・プライムは故郷サイバトロン星にたどり着くが、創造主クインテッサに拘束される。
彼女は「地球こそが大帝ユニクロンである」と告げ、彼を洗脳して地球を滅ぼすネメシス・プライムに変貌させてしまう。
ケイドはタリスマンの力に導かれ、イギリスの貴族であるエドマンド・バートン卿のもとへ向かう。
そこには、マーリンの直系の末裔であるオックスフォード大学の教授、ヴィヴィアンの姿もあった。
バートン卿は、人類の歴史の裏には常にトランスフォーマーの秘密結社ウィトウィック同盟が関わってきたことを語り、地球滅亡を阻止するためにはマーリンの杖が必要だと告げる。
TRFや復活したメガトロン軍団、そして洗脳されたオプティマスが迫る中、ケイドとヴィヴィアンは海底に眠るマーリンの墓を目指す。
3.主要な登場人物とキャスト
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ケイド・イェーガー(演:マーク・ウォールバーグ)
前作に引き続き主人公を務める発明家。家族と離れ離れになりながらも、オートボットたちを保護し続けている。古代のトランスフォーマーからタリスマンを託され、最後の騎士として選ばれる。
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ヴィヴィアン・ウェンブリー(演:ローラ・ハドック)
オックスフォード大学の教授であり、魔法使いマーリンの直系の末裔。マーリンの杖を操ることができる唯一の人間であり、最初は反発しあっていたケイドと共に地球を救う冒険に出る。
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エドマンド・バートン卿(演:アンソニー・ホプキンス)
イギリスの由緒正しき貴族であり、人類とトランスフォーマーの歴史を守る秘密結社ウィトウィック同盟の最後の生き残り。飄々とした性格だが、地球を救うため自ら戦場に赴く勇敢さを持つ。
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オプティマス・プライム/ネメシス・プライム(声:ピーター・カレン)
創造主クインテッサによって洗脳され、瞳が紫色に染まった破壊者ネメシス・プライムとなって地球へ帰還する。かつての仲間であるバンブルビーにも容赦なく牙を剥き、マーリンの杖を強奪する。
4.映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』のネタバレ
※ここからは物語の核心に触れる決定的なネタバレを含みます。
潜水艦で深海へ潜ったケイドとヴィヴィアンは、海底に沈む巨大な宇宙船の中でマーリンの墓と杖を発見する。
そこに洗脳されたネメシス・プライムが現れ、ケイドたちを脅迫して杖を奪い取ってしまう。
バンブルビーが彼を止めるため、かつての司令官との絶望的な死闘を繰り広げる。
ネメシスがバンブルビーにトドメを刺そうとしたその瞬間、長年ラジオの音声でしか会話できなかったバンブルビーから彼の本当の声が発せられる。
「僕は君を傷つけない、オプティマス。君はずっと僕の親友だ」というバンブルビーの肉声を聞き、オプティマスの洗脳が解ける。
瞳の色が青に戻り、正気を取り戻したオプティマスだったが、その隙を突いてメガトロンが急襲し、杖を奪って逃走してしまう。
サイバトロン星が地球に物理的に接触を開始し、ストーンヘンジを起点に地球のエネルギーが凄まじい勢いで吸い上げられ始める。
メガトロンとクインテッサを阻止するため、オートボット、米軍(レノックス部隊)、そしてケイドたちがサイバトロン星のコントロールセンターへと突入する。
地上で防衛線を張っていたバートン卿は、メガトロンの砲撃を受けて致命傷を負い、執事ロボットのコグマンに見守られながら静かに息を引き取る。
ケイドたちは無重力空間と化しつつあるコントロールセンターの内部で決死の降下作戦を敢行し、オプティマスとオートボットたちがディセプティコンを次々と撃破していく。
激しい戦闘の末、オプティマスがメガトロンを蹴り落とし、バンブルビーがクインテッサを銃撃して吹き飛ばす。
ヴィヴィアンがマーリンの杖を引き抜いたことでエネルギーの吸収は止まり、地球は崩壊の危機を免れる。
戦いを終えたオプティマスは、地球とサイバトロン星が結びついた新たな未来を築くことを宣言する。
しかし、エンドクレジットの途中で、人間の女性に姿を変えたクインテッサが生き延びており、ユニクロン(地球)の角を研究する科学者たちに接触する不穏なシーンで物語は幕を閉じる。
5.補足情報:本作の魅力と小ネタ徹底解説
アーサー王伝説と歴史の裏側
本作では、トランスフォーマーたちが太古の昔から地球に存在し、人類の歴史に深く関わってきたという大胆な設定が追加されている。
円卓の騎士としてアーサー王と共に戦っただけでなく、第一次・第二次世界大戦や様々な歴史的事件の裏で彼らが暗躍していたことが、バートン卿の屋敷に飾られた写真や絵画で明かされる。
ダ・ヴィンチやアインシュタイン、スティーブン・ホーキングなども秘密結社ウィトウィック同盟のメンバーだったというユーモア溢れる設定が見どころである。
アンソニー・ホプキンスの怪演と執事コグマン
オスカー俳優である名優アンソニー・ホプキンスが本作に参戦し、物語に重厚さとコミカルさをもたらしている。
彼が演じるバートン卿に仕える執事ロボット「コグマン」は、丁寧な口調とは裏腹に、キレると人間を平気で投げ飛ばすサイコパスな一面を持つニンジャのようなキャラクターであり、ケイドとの掛け合いは本作の大きなコメディリリーフとなっている。
洗脳されたネメシス・プライムの衝撃
常に正義の象徴であったオプティマス・プライムが、創造主によって洗脳されネメシス・プライムとして人類と仲間に牙を剥く展開は、公開前から大きな話題を呼んだ。
彼がバンブルビーを本気で殺そうとする悲劇的な戦闘シーンと、長年失われていたバンブルビーの本来の声によって洗脳が解けるという胸熱な展開は、1作目からシリーズを追ってきたファンにとって非常に感慨深い名場面である。
地球=ユニクロンという最大の謎
本作で最も衝撃的だったのは、「地球そのものが、サイバトロン星の宿敵である巨大な星型トランスフォーマー『ユニクロン』である」と明言されたことである。
劇中では地球のあちこちからユニクロンの巨大な金属の角が突き出してくるという終末的なビジュアルが描かれた。
この巨大なクリフハンガーは次作への布石となるはずだったが、その後のシリーズ展開がリブート路線(『バンブルビー』や『ビースト覚醒』)へと移行したため、マイケル・ベイ版のメインタイムラインとしては未回収の壮大な謎として残ることになった。
IMAX 3Dカメラによるアスペクト比の頻繁な変化
マイケル・ベイ監督は本作で最新のIMAX 3Dカメラを複数台組み合わせて撮影に挑んだ。その結果、シーンやカットの切り替わりごとに画面のアスペクト比(縦横の比率)が頻繁に変化するという、非常に特殊な映像体験となっている。
アクションの迫力と奥行きを最大限に引き出すための挑戦的な試みであり、映画ファンの間で賛否を含めて大きな議論を呼んだ。
まとめ
本記事では、映画『トランスフォーマー/最後の騎士王』を、あらすじから詳細なネタバレ、そして小ネタや製作の裏話に至るまで解説してきた。
マイケル・ベイ監督が手掛ける実写シリーズの総決算となった本作は、アーサー王伝説や歴史のミステリーを絡めたスケールの大きな世界観拡張と、地球そのものがトランスフォーマーであるという驚愕の展開を見せつけた。
オプティマスとバンブルビーの決闘や、カオスな無重力バトルなど、アクション映画としての映像美は圧巻である。
名優アンソニー・ホプキンスの参戦による格調高さとユーモアの融合も見事な本作。
未見の方はもちろん、一度観た方も、ぜひこの記事の小ネタを踏まえた上で、シリーズ最大のスケールで描かれる最終決戦を味わってほしい。